書道 筆
篆刻では、石に文字を彫る前に「印稿(いんこう)」と呼ばれる下書きを紙に書きます。この印稿を書くための筆は、一般的な書道の作品用の筆とは選び方が異なります。アジア篆芸では、印稿づくりに適した小筆を中心に、写経・細字用、篆書・大字用まで15点をご用意しています。
なぜ「篆刻用の筆」が必要なのか
印稿は、石という小さな面に文字の配置(字入れ)を正確に書き写す作業です。大きな紙に伸びやかな線を書く作品用の筆とは違い、細く小さな文字を正確に、かすれずに書ける筆が求められます。穂先が細く、コシがあり、墨含みが安定している筆が適しています。
用途別の選び方
| 用途 | 向いている筆 | 特徴 |
|---|---|---|
| 印稿(下書き) | 印稿用の小筆 | 穂先が細く、小さな文字を正確に書ける |
| 写経・細字 | 羲之小楷など | 極細の穂先で、経文のような小さく整った文字に向く |
| 篆書・大字 | 長鋒筆 | 穂が長く墨含みがよいため、伸びやかな線の篆書作品に向く |
初めて印稿用の筆をお探しの方は、まず小筆タイプをお選びください。落款印の印稿はもちろん、姓名印・雅号印どちらの下書きにも対応できる、最も汎用性の高いタイプです。