厚みは適中。近距離で愛でる缶廬「精品」。
呉隠が呉昌碩のために作った「美麗紅印泥」。
一度は途絶えたその色を、長孫・呉長鄴の依頼を受けて李耘萍が復刻。
呉長鄴自らが「缶廬印泥」と揮毫し、認めた一品です。
🎁 陶器容器 & 専用ヘラ付き
一つひとつ絵柄が異なる手描きの陶器容器。
どの柄が届くかは、お楽しみにお待ちください。
この印泥の歩み
20世紀初頭、呉隠は臙脂紅と西洋赤を朱砂に沁ませ、呉昌碩のために色沢が蒼勁で沈穏な印泥を作り上げました。呉昌碩はこの一品をたいそう気に入り、「美麗紅印泥」と名付けて、自著『缶廬印集』数部の鈐拓に用いています。
呉隠の逝去後は、子の呉振平と嫁の丁卓英が印泥の製法を継承し、美麗紅印泥は一時、芸壇にその名を響かせました。しかし種々の要因により、美麗紅印泥は20世紀中葉に生産を停止し、後継の「美麗印泥」に取って代わられます。
1989年、呉昌碩の長孫・呉長鄴は『缶廬印存』の原拓印譜を李耘萍に提供し、「美麗紅印泥」の印色の復元を委託しました。1996年に至り、李耘萍は多次の改良を経たサンプルを「缶廬印泥」と命名し、呉長鄴・呉超の父子に試用を託します。呉長鄴は筆を揮って「缶廬印泥」と題し、これを肯定しました。
この印泥の特徴
呉氏潜泉印泥から派生した製法
印色が沈着で清晰有神、久しく失真しないという特点を持ちます。耘萍石泉の一般的な印泥と比べて泥体はより柔らかく湿度も高く、紙面により厚重な視覚効果を生みます。写意類の篆刻風格と相適し、設色の濃い国画作品とも適配します。
精品 ── 珍品と上品の過渡色
珍品と上品の中間にあたる過渡色で、相較すると厚度感は適中。厚薄程度・細膩程度ともに適中の書画用紙および篆刻用紙に使用でき、印譜の制作効果が良好です。質感と色沢は近距離での観賞により適します。
スペック早見表
| シリーズ | 缶廬系列 |
|---|---|
| 厚み | 適中 |
| 被覆力 | 優 |
| 湿度 | やや湿り気あり |
| 用途 | 国画・篆刻・書道・印譜・印屏 |
製品仕様
| 品名 | 缶廬印泥 精品 |
|---|---|
| シリーズ/格 | 缶廬系列/精品 |
| 監製 | 李耘萍(上海耘萍工藝品有限公司) |
| 内容量 | 3種 |
| 容器 | 青花磁器(陶器製) |
| 付属品 | 化粧箱、専用ヘラ |
| 用途 | 印譜の制作、書画用紙・篆刻用紙への押印、近距離観賞用の作品 |
上手な使い方
1. 使用前に、必ず練る
新品の印泥は表面が平らにならされた状態で届きます。付属のヘラで容器の底からすくい上げるようにして、中央がこんもりと盛り上がる団子状になるまで練り込んでください。押しつぶすのではなく、下から返すように混ぜるのがこつです。
2. 印面への付け方
印を印泥に押しつけないでください。印面を印泥の表面に垂直に、軽く、10〜20回ほど当てるようにして少しずつ移します。つけ過ぎると線が潰れ、少なすぎると映りません。
※大きな印材の場合は、印面を上にして置き、印泥容器を逆さにして上から叩くようにすると綺麗につきます。
3. お手入れと保管
- 使用後は必ず蓋を閉め、油分の揮発を防いでください
- 使わない期間でも、月に一度はヘラで練り返してください。朱砂と油分の分離を防げます
- 25度前後の常温、直射日光の当たらない場所で保管してください
適切に扱えば、印泥は10年以上お使いいただける道具です。